SCHOLARSHIP
アメリカの大学の奨学金は大きく2種類
スポーツ留学で使う返済不要の奨学金は、コーチが競技力を評価して出す「競技奨学金」と、大学が成績を評価して出す「学業奨学金」の2種類です。2つを併用することもできます。
対象は学費だけでなく寮費や食費まで含まれ、獲得額によっては大学に支払う自己負担が実質0円に近づくケースもあります。
アメリカ全体で見ると、NCAA D1の選手の59%、D2の選手の64%が競技奨学金を受けています(※NCAA「Recruiting Facts」2024年10月版)。
競技奨学金|コーチが競技力を評価
チームの枠の中から、コーチが選手の競技力を評価して提示します。制度があるのはNCAA D1・D2、NAIA、NJCAA(Division IIIを除く)です。更新の条件はリーグによって違い、NCAA D1では競技成績やけがを理由に減らされない決まりがあります。
学業奨学金|大学が成績を評価
高校の成績(GPA)やテストの点数をもとに、大学が支給します。競技奨学金のないNCAA D3でも受けられるのが特徴です。このほか、家計の状況に応じた補助を出す大学もありますが、留学生が対象になるかは大学ごとに違います。
- 日本によくある「在学中に借りて卒業後に返す貸与型の奨学金」とは異なります。
- アメリカの大学の奨学金は給付型で、返済する義務はありません(一部除く)。
- 返済がない分、卒業後の負担を気にせずに資金計画を立てられます。
ABOUT
フルスカラシップとは
フルスカラシップとは、大学生活の主な費用の多くを大学が負担する、最上位の奨学金です。

カバーされる範囲
アメリカの大学のフルスカラシップは、授業料だけが無料になる制度ではありません。大学が定める年間総費用、つまり大学生活に必要な費用の総額までカバーされるケースがあります。
- 授業料・諸費:約510万円
- 寮費・食費:約220万円
- 教材費など、大学生活に必要な費用
- 私立4年制は合計で年およそ970万円
それでも残る費用
フルスカラシップに近い場合でも、日本からの往復航空券、ビザ・SEVIS関連費用、医療保険、個人的な買い物などは別途必要です。
生活スタイルや帰国回数によって、年間数十万円の自己負担になるのが目安です。UP NEXTの事例で紹介している選手も、全額の奨学金を得たうえで、年間の自己負担は50万円以下です。
※金額は州立4年制に留学生が通う場合の年額の目安です(College Board 2025-26年度、1ドル=160円)。学費の高い私立では、年間総費用が$100,000(約1,600万円)を超える大学もあります。
奨学金で、大学に支払う額が下がるしくみ
定価
約730万円
州立4年制に留学生が通う場合の、1年間の費用目安。
- 競技奨学金
コーチが提示
チームの枠から、実力に応じて競技奨学金を提示。
- 学業奨学金
成績で上乗せ
高校や大学の成績しだいで、学業奨学金により自己負担額はさらに低下。
= 自己負担
実質0円に近づく
獲得額によっては、大学に支払う額がここまで下がります。
※奨学金の獲得・金額を保証するものではありません。ビザや保険などの費用は別途かかります。
聞いてみませんか。
授業料から寮費・食費まで、どこまで対象になるかは大学ごとに違います。気になる大学の条件を個別にお伝えします。
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奨学金には「免除」と「支給」の2つがある
同じ「奨学金」でも、大学に支払う額が減る形と、現金で受け取る形があります。
免除|大学に支払う額が減る
学費や寮費が請求段階で減額される形です。多くの競技奨学金はこの形で、手元にお金は来ませんが、払う金額が減ります。
自己負担を計算するときは、定価から免除額を引いた残りを見ます。
支給|現金で受け取る
生活費や教材費として、口座に振り込まれる形です。奨学金の額が、大学から請求される学費や寮費を上回った場合に発生します。
支給がある選手は、大学に支払う額が実質0円になったうえで、手元にお金が残るケースもあります。
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競技別|奨学金の枠と配り方
奨学金の配り方は、競技によって仕組みが違います。1人にフルスカラシップを出す競技と、チームの枠を複数人で分ける競技があります。
NCAA D1では2025-26年度から、新しい制度に参加した大学で競技ごとの奨学金の枠の上限がなくなり、部員数の上限に置き換わりました。以下はD2・NAIA・NJCAAを中心にした一般的な傾向です。
サッカー
チームに配分された枠を複数人で分ける方式が一般的です。金額はコーチとの交渉と、提出したプレー映像で決まります。
男子・女子の両方に受け皿があり、女子は枠が比較的手厚い傾向があります。
ゴルフ
部員数が少なく枠もその規模に合わせて決まっています。判断材料は平均ストロークと大会実績です。
1人にフルスカラシップを出す形と、複数人で分ける形の両方があり、リーグと男女で異なります。
野球
ロースターの人数が多いため、枠を複数人で分けるのが一般的です。1人あたりの支給割合に下限が設けられている場合があります。
2年制大学から4年制へ編入するルートもあり、編入時に奨学金が増えるケースもあります。
テニス
世界各国から選手が集まる競技で、枠争いは国際規模です。判断材料は、UTRなどの国際的なレーティングと対戦結果です。
男女で配り方が異なり、女子は枠が比較的手厚い傾向があります。
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リーグ別|アメリカ競技奨学金の有無
競技奨学金があるかどうかは、リーグによって決まっています。
- NCAA D1競技奨学金あり。枠は最も厚く、競争も最難関。
- NCAA D2競技奨学金あり。競技と学業のバランス型。
- NCAA D3競技奨学金なし。学業奨学金や家計に応じた補助はある。
- NAIA競技奨学金あり。出願要件が比較的柔軟。
- NJCAA/JUCO(2年制)競技奨学金あり(Division IIIを除く)。学費が抑えられ、編入を狙う入り口。
同じリーグでも、大学とチームの予算で手厚さは変わります。D1でも枠の少ない大学があり、D2で学費が全額免除になる大学もあります。
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奨学金の獲得実例
UP NEXTがサポートしている選手の事例です。大学に支払う年間の自己負担で見ると、奨学金の効き方がわかります。
奨学金はどこまで狙える?
競技・学年・成績を伺って、現実的な見通しを整理します。まずは無料で聞いてみませんか。
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アメリカでスポーツ留学の奨学金を獲得する条件
奨学金の額は、選手の力だけでなく大学側の事情でも変わります。大学とコーチが主に見ているのは、次の4つです。
- 競技力コーチが見るのは、競技ごとに決まった物差しです。サッカーは試合の映像、ゴルフは平均ストローク、テニスはUTR、野球は球速などの測定値が中心になります。日本での大会実績も、その裏付けとして見られます。
- 学業成績高校の成績(GPA)は、入学できるかどうかと、入学後に試合へ出られるかの両方に関わる大事な要素です。NCAA D1・D2では、決められた科目の成績に最低ラインがあります。成績が良ければ学業奨学金の対象にもなります。
- 英語力4年制大学の多くは、出願時にTOEFLなどのスコアを求めます。基準は大学ごとに違います。届かない場合も、語学コースを経て入学できる大学や、英語要件の緩い2年制から始める道もあります。
- チームの事情奨学金はチームの予算と枠の中から配られます。同じ実力でもチームに空きがあるか、卒業で抜ける選手がいるかで、提示額は毎年変わります。候補の大学を1校に絞りすぎないことが大切です。
奨学金が難しくなる2つのケース
奨学金が難しくなるのは、主に「希望する大学と実力に大きな差があるとき」と「入学後に条件を満たせなくなったとき」の2つです。
1つ目は、相談の最初の段階でお伝えします。そのうえで、実力に合ったリーグや大学を一緒に考え直します。
2つ目の代表的な例は、成績(GPA)が基準を下回るケースです。一方、けがや試合での成績を理由にした減額は、NCAA D1では決まりで禁じられています。それ以外のリーグは条件が大学ごとに違うので、進学先を決める段階で一緒に確認します。
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競技奨学金とあわせて、費用を下げる方法
競技奨学金に加えて、自己負担をさらに下げる方法が2つあります。
学業奨学金を組み合わせる
成績次第で、留学生向けの学業奨学金が出る大学もあります。競技奨学金と併用できるので、残った自己負担をさらに下げられます。
成績を上げることが、そのまま自己負担を下げることにつながります。
2年制から編入して上乗せを狙う
NJCAA(2年制)で費用を抑えながら実績を作り、4年制への編入時に競技奨学金を狙う進み方です。
英語要件が比較的緩く、学費も抑えやすい入り口です。野球やサッカーでも選ばれているルートです。
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日本の給付型奨学金との併用
アメリカの大学の奨学金とは別に、日本にも海外の大学で学位を取る人向けの返済不要の奨学金があります。大学の奨学金と組み合わせれば、残った自己負担をさらに下げられます。
JASSOの海外留学支援制度
アメリカの大学で学位を取る人向けの、国の給付型奨学金です。アメリカへの留学は月額35万2,000円が目安で、原則4年間支給されます。高校の評定平均3.7以上(5段階)や家計の基準があり、大学の奨学金とも併給できます。
民間財団の奨学金
民間の財団にも、海外の大学で学位を取る人向けの給付型奨学金があります。柳井正財団のように、指定したアメリカの大学に進む学生へ4年間支給する制度もあります。対象の大学が限られることが多いので、進学先と合わせて検討するのが基本です。
JASSOの募集は毎年夏に始まり、10月上旬に締め切られます。高校3年の秋が応募の時期になるため、大学選びと並行して準備を進めます。
FAQ
奨学金のよくある質問
奨学金は返済が必要ですか?
不要です。アメリカの大学のスポーツ奨学金は給付型で、卒業後の返済はありません。
奨学金をもらっている選手の割合はどのくらいですか?
アメリカ全体で見ると、NCAA D1の選手の59%、D2の選手の64%が競技奨学金を受けています(※NCAA「Recruiting Facts」2024年10月版)。制度があるのはNCAA D1・D2、NAIA、NJCAA(Division IIIを除く)で、NCAA D3には競技奨学金がありません。
いつ、どうやって決まりますか?
大学コーチの評価と大学の判断で決まります。入学の1年から1年半前ごろからコーチとのやり取りが進み、条件が固まっていきます。時期と条件は大学によってさまざまです。
金額の交渉は誰がしますか?
最終判断は大学と本人です。UP NEXTは資料の準備、コーチとのやり取り、条件の整理をサポートします。獲得や金額を保証するものではありません。
成績が下がったら打ち切られますか?
可能性はあります。GPAが基準を下回ると出場資格を失い、奨学金にも響くからです。UP NEXTでは、渡米後の履修とGPAの管理までサポートします。
学業奨学金と併用できますか?
できます。競技奨学金と学業奨学金は別枠で、成績次第で総支援額を増やせる仕組みです。獲得額によっては、大学に支払う自己負担が実質0円に近づくケースもあります。
怪我で競技を続けられなくなったら、奨学金はどうなりますか?
NCAA D1では、1年目に競技奨学金を受けていれば、けがを理由に減額・打ち切りや翌年度の不更新はできない決まりがあります。D2やNAIAなどは大学ごとに条件が違うため、進学先を選ぶ段階で確認しておくことをおすすめします。
編入でも奨学金はもらえますか?
もらえます。2年制大学から4年制へ編入する際に、コーチの評価をもとに競技奨学金を提示されることがあります。日本の大学からの編入でも同じで、映像と実績、成績が評価材料になります。
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COLUMN
お役立ちコラム
アメリカの大学制度や費用など、留学を考えるうえで知っておきたいことは、コラムで詳しく解説します。
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