「日本では男性は家事育児をしないから女の人は大変よね!」と、在米時、日本への留学経験があるホストマザーによく言われました。その時は未婚だったのであまりピンときていませんでしたが、実際日本で子育てをしているとその時の言葉をよく思い出します。日本人パパはアメリカ人パパと比べて何が違うのでしょうか?
日本人パパは先進国の中で最も育児時間が短い!?
平成23年度の総務省「社会生活基本調査」によると、6歳未満児のいる世帯で1日の家事・育児関連時間は、父親は1時間7分(育児時間39分)、母親は7時間41分(育児時間3時間22分)でした。ちなみにアメリカは父親が3時間13分(育児時間1時間5分)、母親が6時間21分(育児時間2時間41分)でした。他のヨーロッパ諸国と比べても日本の父親の家事育児時間が短いのは顕著な結果となりました。
アメリカ人パパ、日本人パパの違い
アメリカ人は日本に比べて夫婦ふたりで子供を育てていくという意識が強いように思います。ベビーシッターや家事代行などを使うことに抵抗を感じるママも少なく、色々なことに合理的な印象です。産休を取るパパや主夫になるパパも珍しくありません。
それに対して日本人は共働きが増えてきていても、まだ「育児・家事は母親、外で働くのが父親」という役割分担の意識がぬけきれていないように思います。もちろん個人差はありますが、アメリカ人パパは仕事をしていても育児をすることが当たり前と思っている人が多く、オムツ替えをしたり抱っこ紐を使ったりすることも普通にしているようです。
日本人パパは残念ながら、まだまだ母親に任せきりにしてしまい当事者意識が薄い人が多く、また日本人ママがそれを受け入れ我慢してしまいがちです。
日本人パパのここがダメ!
日本で現在「コウノドリ」という漫画をもとにした産科医のドラマが放映されています。その中でも産後うつと夫婦関係をテーマにした回に日本人パパのリアルがある、と話題になりました。キャリアウーマンだった女性が、旦那さんや周りに自分の辛さを理解してもらえず産後うつになっていくエピソードなのですが、旦那さんは口では「協力するよ」など甘いことを言っておきながら、仕事仕事で育児に関わろうとせず、そのくせ母親や他人の前ではイクメンをアピールするというもの。
旦那さん役をナオトインティライミさんが演じていたことからツイッターでは「#うちのインティライミ」という旦那さんのダメなところをつぶやくタグが盛り上がっています。
30分以上子供ギャン泣きであやしてるのに、リビングで菓子食いながらゲームして知らんぷりな旦那。「気にかけてくれてもいいのに!」と怒ったら「助け必要なら言えばいいのに言わないのが悪い」と言われた。そうじゃないだろ。お前の子供だろ。泣いてても気にならないのか…#うちのインティライミ
— すーーー (@springbloom62) November 22, 2017
下の子ギャン泣きのまま上の子の就寝時間を迎え、さぁこれから2人いっぺんに寝かしつけ…なのに #うちのインティライミ がいない?!
風呂入ってやがった
今かよ?
いつもよりゆっくり入ってんじゃねーよ
お前も寝かしつけるんだよゴルフに行って1日居なくて申し訳ないとか思わないの宇宙人なの?
— ワーママゆち@週4在宅勤務 (@mama_yuchi_) November 23, 2017
最近では父親も育児をすべき、という考え方が広がってきているため、「自分も少しは手伝わなきゃなあ」と考えている日本人パパも増えてきた一方、「育児は母親のもの」という旧来の意識からぬけきれず、少し手伝うだけで、「自分ってイクメン」と自己満足をしてしまうのが現代のパパの姿でもあります。
日本人パパが変わっていくために
現在は女性の社会進出により仕事や育児・家事への考え方が大きく変化していますが、アメリカでも昔は男性が働き、家事育児は女性、という考え方が主流でした。
日本人は男女ともに保守的な考えを持つ傾向があるため、変わっていくスピードは遅いかもしれませんが、一昔前に比べれば「ワンオペ育児(母親が全ての家事育児をひとりで負担すること)」が問題視されるなど、夫婦の役割分担も変化してきています。現在に日本は欧米式の夫婦家族関係への変化の過渡期なのかもしれません。社会の仕組みを変えるだけでなく私たちの意識を変えていくことが何よりも大切です。
日本でもアメリカ同様共働き家庭が増え、女性が働く社会基盤も整ってきましたが、まだまだ家事育児のほとんどを母親が担っているのが現状です。仕事、育児、家事をスマートにこなすアメリカ人パパを見ていると、日本人パパはダメだなあと思ってしまいがちですが、少しずつでも変わっていけるように女性側からも上手に働きかけすることも必要かもしれませんね。

